pxl SmartScale : One Image. Anysize,
Document Express with DjVu
LizardTech Case Studies
Extensis Case Studies
Solutions
Gallery
PixelLive
Document Express with DjVu
LizardTech Products
Extensis Products
All Products

PixelLive Viewer

DjVuPlug-inダウンロード

ExpressViewダウンロード

Case Studies

京都国立博物館・奈良国立博物館 (共同開発:日本写真印刷株式会社)

国宝や文化財の画像保存や閲覧にVFZを使ったシステムを構築。

東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館の3館が所蔵する国宝のすべての高精細画像をどの館でも閲覧可能に。
京都・奈良の両国立博物館が歩調を合わせてシステムを構築され、画像フォーマットとしてVFZが採用されました。
高解像度の画像アーカイブから、来場者の画像閲覧までVFZフォーマットがワンソース・マルチユースで展開されています。

絹本著色「釈迦金棺出現図」京都国立博物館所蔵
絹本著色「釈迦金棺出現図」京都国立博物館所蔵

VFZ TECHNOLOGYを展開する中で、日本写真印刷は京都国立博物館、奈良国立博物館とともに文化財の新しい高精細画像閲覧システムを構築する機会を得た。国立博物館の3館のうち2館が関西にあり、2館のマルチメディア化を進める過程でつきあいがあったということがあり、早くからVFZを紹介して採用を打診していた。日本写真印刷デジタルソリューション本部 大橋正清氏はこの時の経緯を次の様に語る。「国立博物館、とくに京都国立博物館からは、高精細な画像で文化財の姿を記録するということについて、写真画像をどのくらいの解像度でデジタル化するのがいいかとか、どのようなフォーマットで保存するのがよいのかというご相談を受けていました。単にディスカッションするだけではなく、当社で実際に文化財を写真撮影し、テストを行いました。
一方で、フィルム・メーカーの出しているデータをもとにフィルムそのものの持つ特性を理論的に詰めたりと、さまざまな実験を繰り返しました。その結果、どのような画像処理の方法が適切かという結論をほぼ見いだしてはいたのです。
ちょうどその頃にVFZに出会い、ロスレス保存ができ、しかも優れた画質の拡大縮小画像を表示できることを知り、使ってみようと考えたのです。VFZの品質については、社内でも繰り返し実証実験をしてきました。その結果、我々がお客さまに対して品質を保証できるという確信を持つことができたのです。そこで、国立博物館で高精細画像での記録に使っていただけないかということでお薦めしました。博物館のご担当者もこれは非常にユニークで新しい取り
組みであるということになり、VFZを使いましょうということになったわけです」VFZの特性が正しく理解された結果採用され、貴重な文化財をVFZファイルによるデジタル・データとして保存することとなったのである。そして、単に保存するだけではなく、新しいシステムへと発展していくこととなった。
2000年、国立博物館で所蔵している国宝作品を高精細な画像で一般の人が閲覧できるシステムを構築しようという計画が進められることになった。もちろん単に高精細画像を表示するというだけのものではなく、操作性を含めてシステムとして統合されたものでなければいけない。
「これは、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館の3館が所蔵する国宝のすべての高精細画像をどの館でも閲覧できるようにするものでした。この時、京都国立博物館と奈良国立博物館が歩調を合わせてシステムを構築することになり、画像フォーマットとしてVFZを利用したのです」
そこで博物館側から出された注文は、初めて操作画面を見た人でも使える、わかりやすいインタフェースを開発してほしいというものだった。これは、システム全体としても老若男女を問わずできる限り使いやすい、ある種バリアフリーなインタフェースにするということだ。インタフェースの構築時には、操作上の表記や操作方法自体にも気を配ることが要求された。そうした作業の中で、VFZビューアも専用のビューアを開発することとなった。画面を見ればわかる通り、比較的大きいボタンで操作しやすくなっている。言語も英語、フランス語、韓国語、中国語、そして日本語という5カ国語で対応できる。言語ボタンを押すと瞬時にその言語に変わり、ボタンから解説記事まで、選択した言語に置き換わるようになっているのだ。その中で、自分の見たい国宝を呼び出し、部分的に拡大して図柄を閲覧することもできるようになっている。

通常、高精細の閲覧システムはスタンドアローンで組まれるケースが多いが、博物館では館内のLANで画像データをサーバから端末にネットワークを通じて送り出すようになっている。これだけ高精細の画像をネットワークで一般来館者に見せるというのは、国内でも初めてだろう。当然来館者用の端末だけでなく、研究者のいる学芸研究室でも同じようにネットワーク上で見ることのできる環境になっている。
当初はデータを圧縮するか、または縮小してファイル・サイズを軽くし、LANの負荷やアクセスの待ち時間を短縮することも検討していた。しかし、自分たちと同じものが見られる環境を一般の閲覧者に提供したい、隅々まで閲覧でき
る画像を提供したいという提案が博物館の担当の方々からあり、小さくして見せる必要はないということになった。来館者からすれば、これまで展示されている作品はケースで仕切られているため距離があり、また文化財を痛めないために照明を暗くしていることもあって、詳しく見たくても見られないという状況だった。もちろん、現物を見るのも大事だが、より詳しく見るためにこうした高精細の画像を拡大して隅々まで見ることができるということは非常にメリットがある。インタフェースだけではなく、京都国立博物館、奈良国立博物館のそれぞれの要望を聞きながら、最適なものを開発したのである。

現在、一般の来場者が閲覧できるマシンは京都、奈良ともに3台ずつ用意されている。ネットワークでつないでいるため、予算とスペースさえ確保できれば、閲覧用のマシンを増やすことはまったく問題ない。これはひとつのファイル・サ
ーバーにアーカイブとして保存していれば、ビューアで拡大縮小して閲覧することが自由にできるというVFZの恩恵でもある。ひとつのファイルが占めるデータ量が小さくてすむので、コンピュータやネットワークへの負担も最小限にすることができる。「現在は来館者が見る閲覧システムですが、これから増えていくのは博物館の職員の方の利用です。特に研究者の方が研究資料として、レポートに画像を貼り付けるとか、一般向けの講座を開いたときにそこで説明するための資料としてプロジェクターに表示する材料にVFZフォーマットが使われていくでしょう。たとえば、美術図書を作る際、従来の写真の代わりに画像ファイルそのものを使っていくといった具合です。オリジナル原版をひとたび
デジタル化してしまえば、あとは原版を表に出さずサーバ上のVFZのファイルからいろいろな用途に使えるようになる。そうすると管理も非常に楽になっていきます。しかも、研究者の方々がひとつの画像を同時に利用でき、研究用としても有効です。これから博物館の方々に本当の意味でVFZの機能を活用してもらえるようになっていくでしょう」。
~日経BP企画発行「ブロードバンド時代の新画像フォーマットVFZ」より抜粋 ¥2600 ISBN4-931466-49-4 C2034

(写真)
初めて操作した人にも使いやすいインタフェースを目指し開発された VFZバリアフリービューア。検索結果の表示画面。表示は「釈迦金棺出現図」

日本写真印刷株式会社

事業内容 1929年10月6日、創業。定評のある美術印刷、出版印刷をはじめ、販売促進に関わる商業印刷から展示用の映像システムまで、メディアにとらわれない事業を展開。同社が提案する高精細・高機能の画像データベース「ARTIZE(アルタイズ)」は、教育・研究機関をはじめ、自治体の情報発信サービスやさまざまなビジネスでの活用が見込まれる。